フーガの技法
先週末は、みなとみらいホール(横浜) で 「フーガの技法」By J.S.Bach を 古楽器アンサンブルで 鑑賞しました♪
コンサートのプログラムにはめったに登場しない作品ですが、 今回はなんと 全曲、解説付きで演奏されました。
同じ感じの曲、それも比較的おとなしめで暗い短調の曲が延々と一時間半近く続きますから、一般には不人気で、
解説者「こんなにたくさんの聴衆(みなとみらい小ホールに8割以上)をみたらBachは泣いて喜ぶでしょう!」と。
初出版の時、当時の音楽学者がいろいろと宣伝文句を工夫した〈例〉「これこそフーガの最高傑作★」にも関わらず、譜面は殆ど売れず。
作品名の"フーガ"は、
声部間の模倣を中心としていて、2声以上の対位法による。
主題とそれに対応する「対主題」の提示に始まり、その転調、拡大、縮小、転回、逆行etcの技法を駆使し、展開が続く
といった性質をもつ曲なのですが・・・
「そんなこと言われても意味わかんない?(・_・;?」
こんな方の為にちょっと説明をしたいと思うのですが、音楽の勉強が非常に不十分なので、細かい間違いは多めに見て下さいませm(__)m
"対位法"
作曲技法の一つで、2つ以上の旋律からポリフォニーを作る。
ポリフォニーでは、各声部は独立し、主従関係はない。
つまり、下声部が伴奏、上声部が旋律、というような役割分担が無い。
以下を「フーガの技法」の具体例で説明してみます。
"主題とそれに対応する「対主題」の提示に始まり、その転調、拡大、縮小、転回、逆行etcの技法を駆使し、展開が続く"
「フーガの技法」を通じて再度登場する一番の基本的主題
♪レラファレドーレミファーーソファミファ・・・
(わかる方にはわかる??)という主題で始まり、
次は、レの5度上のラから模倣
♪ラレドラソーラシドーーレドシド・・・
拡大は、主題の各音二倍の長さに
♪レーラーファーレー・・・(伝わる??)
縮小はその逆で、各音の長さを半分に
♪レラファレ・・・
転回は
♪レラ↑ と上がるところを、
♪ラレ↓ と下がる
♪ラレファラシーラソラーーソファソラ・・・
ちなみに、主題の模倣は5度上が基本的。
2度とか6度上だったら、凄い響きになって曲が成立しないでしょ。
他には、逆行×リズムを変えたバージョンとか
♪ラレミ・ファソラ・シラソ・ラソファソ・ラー・・・
このわずか数小節の単純な主題をもとに発展していき、
全曲の演奏には一時間半近くかかる十数曲の美しく複雑な曲が出来て いくということ。
本当に興味深く、感動してしまう!
他にも面白く興味深いことがありましたので、 また次回、書きます♪
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