Fantasticな事実
相変わらずですが、
私には「温度」という概念が理解出来ず、悩み続けています。学部三回生の時、「∂S/∂E=1/T」「S=kln W」がどうして?って授業終わったらすぐに質問したのが、私の先生と初めて直接話をした時です。もう、あれから二年。今はその授業のTAとして、再びその教室に通ってますが、今でも教室で一番、上記の式、そして自由エネルギーがわからない人間なのでしょう。
どんな系で、セミナー、授業でも、論文、本でも、いつもこのことで引っかかる…。
とにかく、この「温度T」と、「∂S/∂E=1/T」 を理解しないと、自由エネルギーFの理解はあり得ないのです。
それから、「熱」も。
統計で最も簡単なモデルといわれる一次元のイジングモデルの説明読んでいても、
相互作用エネルギーって何?何処からくるのか?
どうして、このモデルは、このように存在意義を持つのか?
ギブス分布を前提、ってどうしてー??
など<前提>から疑問がつきまとう…>_<…
カナダ人のPD(ポスドク)の方と、こんな話になりました。私には、熱が伝わる、という事象が理解出来ないと、熱平衡の下ではマクロには何も起こらないように感じるが、どんなことが考察の余地があるのか?などの疑問を伝えてー
例えば、酸素分子が二つあり、前者は、振動エネルギー準位v=2で後者はv=0。 これらを一緒にすると、しばらくすると(平衡に達すると) どちらも同じ振動エネルギーv=1、つまり同じ状態になると。
私は、「どうして、前者の分子は、後者にエネルギーを渡すことが出来るの?」と聞いた。
PDの友人は、
「前者が、後者に、『フォノン』を渡すから。貴方は、フォノン励起の話を知ってるよね!?」
ちなみに、フォノンとは、振動エネルギーの量子のことです。
私に出来ることは、以下を認めることなのでしょうか(>_<)?
【酸素分子が二つあり、前者は、振動エネルギー準位v=2で後者はv=0。 これらを一緒にすると、しばらくすると(平衡に達すると) どちらも同じ振動エネルギーv=1、つまり同じ状態になるという <自然界の紛れもない現象>を認める。この現象を、化学や物理学では、「フォノン(量子)の授受」と呼ぶ。】
(実際には、以下の会話はすべて英語でした)
私の顔色~(・・?))を見て、PDが「わかった?」と聞いたので、
私は「貴方の英語(words)は理解出来る。 この現象は、文字通りの意味は”わかる” でも、私には、やはり、本当にはわからない。」
PD「(これだけ説明したのに、これ以上説明の余地もないのに、) どうして?何がわからないのか?」
私「貴方の英語の文はわかる。でも、これは(先の、量子の授受の話)は、
too Abstract, Notional, and
FANTASTIC for me
なんだ。
私は、実感が持てない、
full Realization
が持てないからだ。」
どうやら、彼には、
FANTASTIC for me
というのが、よくわからない?という感じだった。 私の英語力の問題だろうが、こういう時に、FANTASTIC という単語は不適切なのだろうか、
それとも、
彼は、化学物理の研究者だから、上記の【】を疑う私が理解出来ないのだろうか…。
嶋田ありさ
iPhoneから送信
iPhoneからの投稿