A-LeroyのQueerなΨ難日記

Beauneへ行きたいA-のΨ難とかクィアなセクシャリティーとか

修士論文発表会

修士論文の発表会を拝聴しました。

量子化学研究室からは、2人の先輩が発表されました。

量子化学以外には、理論化学、物理化学、光物理化学、分子分光学、電子スピン化学研究室などの、「物理化学系」の方々の発表教室にずっといたのですが、

発表、質疑応答まで含めて一人の 持ち時間25分 と決まっていて、かなり時間が押していることもあり、質疑応答では、審査の先生方優先 なので、私は、残された時間でいくつかだけ質問させて頂きました。

すべてを 伺うことは出来ませんでしたが、 毎回毎回、 疑問、聞きたいことがあふれでてくる・・・(((・・;)

時間が限られてるのに、疑問はあるのに、端的に上手く表現出来ず、発表者や先生方には申し訳なかったです(>.<)

それでも、一生懸命答えて下さり、笑顔まで見せて下さった修士の先輩、「良い質問ですよ」と励まして下さった先生方に本当に感謝いたします。

例えば、

理論化学研究室では、生体内分子(タンパク質など)を量子化学計算やシュミレーションをすることで研究をしてるのですが、理論化学の修士の方々の発表では

反応、電子励起など議論の中心となる分子をまず、

QM/MM法で量子化学計算

→「ポテンシャルエネルギー面」で最適化(温度T=0Kとする)

ちなみに、QM/MM法というのは、対象の分子のエネルギーを〈量子化学的〉に計算し、周りの環境を、その分子がポテンシャルを感じてると近似して計算する手法で、これでは「原子核は静止→T=0Kに相当」。

さらに、中心分子と配位する分子など周りの環境、タンパク質の熱的揺らぎを入れた 「自由エネルギー面」(!!)で最適化(温度T=300K)

という流れが、分子の種類、対象とな

る現象こそ異なるが度々登場。

何をもとに「自由エネルギー面」を考え、最適化をするのか?というのが、引っ掛かってしょうがない

最適化する結果、今見てる現象で、その分子がとる構造がわかる、というのが分かっても、私にはどうもシックリこない?(・◇・;) ?

さらに、別の研究室の方の発表では、

基盤に強誘電性有機分子の薄膜結晶を付けて、その物性を研究(ダイポールが揃い、自発的に電場が生じる)

この方の発表では、薄膜の厚さ等で「アモルファス」「結晶」の構造が異なり、双極子(ダイポール)の揃い具合が変わった云々。

「表面自由エネルギーが小さい」

!????(゜〇゜;)?????

「表面自由エネルギー」?

「表面自由エネルギーが小さい」?

発表者自身もあまり分かってない感じでご指導の先生が答えて下さったのですが、

どうやら、基盤と基盤上に吸着する分子の相互作用が小さい、ということらしく、実験的には基盤上に液体を垂らしてその形等から測定出来るらしい。

そうは言われても何故それが「相互作用エネルギー」ではなく「自由エネルギー」なのか、わからないが(>.<)

質疑応答で十分納得いく答えが頂けないことも、博士の公聴会に比べるとかなり頻繁にありますが、

修士の発表ですから、どうしても「大学院の前半期の経過報告」という性質があり、ある程度成果があれば、そのテーマに関して十分に研究をし、完璧な論文になっている、というわけでなくとも発表会に出て、修士を終えることはよくあるので仕方がないのでしょう。そういった場合、「大学院後期課程では○○をします」と、修士でやり残したこと、現在進行中のこと、乗り越えられなかった課題に取り組むのですが・・・

残念ながら、昨年も含め私が2回見たところ、本当に生意気なのですが、〈まだ不十分である〉つまり、〈やり残しが多い〉方々ほど、後期課程に進学せずに研究室を"去る"場合が多そうです。

私は、どんなに将来より興味深いものを見つけ化学の研究を辞めるといっても、量子化学研究室を"去る"のではなく"卒業"したい。

自由エネルギーのことがわかる、自分で納得する、そこまでいかなくても、もう、研究室の先生のご指導がなくても自立して自由エネルギー研究が出来るようになれば、

その時が「私の量子化学研究室卒業の時」

決して、2年間の大学院前期の授業の単位と研究の経過報告が、〈修士修了〉

3年以上研究して論文を書いて要件を満たしたら〈博士課程修了〉ではないのです。

そんなものは、制度上一応従いますが、私は、ある程度「自由エネルギー研究」が進み、先が見えて、後期へむけて飛び立つ時に、修士課程を終える時だと思い、

優秀な方々のように、2年で修士論文が書けなくても、M4まで出来ますから、他の人が2年でやるところを私は4年かけてでも、今日の修士論文発表会のステージに誇りを持って堂々と立てるように絶対に諦めずに努力していきたいと思いました。

それが、私が大学院に進学出来るように、助けて下さった精神的、学業的なサポーターの方々、あるいは今「自由エネルギーstudy」を助けて下さる、研究室の先生、先輩への、せめてもの感謝の表明だと思うのです。

話を戻します。

「表面自由エネルギー」の方の場合、発表、質疑応答に不十分さが目立ったので

「貴方がもしもう一年やるならば、何をするか?あるいは後輩が研究を引き継ぐ場合、何をやるべきかアドバイスするのか?」

と言われてました。

とはいっても、やはり、修士の方々、大半は私と2つしか学年が違わないのに、自分の研究をそれぞれやり、論文を書き、発表し、質疑応答にも答えて、

本当にすごく立派で、

心から「お疲れ様、発表、ありがとうございました」と申し上げたいです。

私があと数年後に出来るとは思えないです(>o<")

そして、これだけ長く書いたのに、量子化学の先輩の話を全然してませんが、彼らがダントツいっちばん良い発表でしたよ!(*^^*)(他の発表者には悪いですがっっ笑) 彼らにも課題、不備はありましたが、それでも、最大限努力し、堂々と研究発表をし、さらには今後の目標を

掲げる姿、本当に尊敬いたします★

次は、私の先輩方の発表の話を簡単にします♪

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