修士論文発表会②
先日は、修士論文の発表会があり、後期の研究室セミナーもおわりました。
一応、〈春休み〉と言えるのですが、2月、3月にも臨時・自由参加のセミナー、セミナー合宿etcあり、私自身の研究も"お休み"ではないので、
3回までの〈春休み〉とは全然違う日々となりそうです(*^^*)
量子化学研究室のM2の先輩方は 、
次のような発表をされました(*^O^*)
★分子動力学シュミレーションによる、NaCl水溶液の低振動分光スペクトル解析
→ 水にNa+とCl- が溶けた状態 をシュミレーション。 水分子とCl-の水素結合
Hδ+・・・Cl-
の振動のモード (水素結合は"バネ"のように振動している)を、理論分光学的に研究
Hδ+・・・Cl-の結合の強さが、Na+が近くに存在するか、かなり離れた状態かで比較されたりしてました。
★二準位系における熱流
→左右2つの、多数の調和振動子からなる熱浴(Bath)と一つの二準位系(量子系)をつなぎ、その状況での熱流に関し
て研究
例えば、金属電極間をカーボンナノチューブで橋渡ししたような系を理論的に研究する、ような場合に応用できそうだとか
この場合、
熱電導を表す有名な法則 〈Fourierの法則〉 が成立しないことが判明
でも、「熱が流れる」ってどういうこと??
「温度」って、統計的な、マクロな系での概念だよね?
じゃあ、ミクロな二準位系に温度T、T´というのは、どう効いてくるのだろうか?
最近の私は、「温度」「熱」「エネルギー」というのが何か?
熱力学の原理そのものが理解出来ず、論文や本を読んでも、研究発表を拝聴しても 、
常に疑問がこの根本的なところにいってしまい、先にすすめませんρ(・・、)
「原理」だから、それ以上の理由はない、説明が出来ない、これを認めると矛盾なく上手くいく
わかってます、私にはこれらの「原理」を『否定』することが出来ない、 明らかな間違いを見つけることも出来ない、正しい気がする、なんとなくそれが"自然な"気がする ーーーーー
けれども、どうしても 『肯定』することも出来ないのです。
とにかく、量子化学の先輩方、本当にお疲れ様でした。
良い発表をありがとうございました。
お二人の、博士後期過程でのご研究も楽しみです。
発表者は発表の最後に研究室の先生やメンバーに謝辞を述べるのが定番なのですが、
他の研究室の発表者の時は、静かにそのまま質疑応答に流れていくのに、
量子化学の二人が、述べた時だけ何故か、笑いがあり、和やかな雰囲気となりました。
確かに、私も、先輩と目を合わせて笑ってました(*^^*)
私が、その後の質疑応答で質問した時も。
結局、時間切れになりその場で解決しなかったので、量子化学の先生が「まあ、後で2時間でも3時間でも聞きなさい」とおっしゃると、先輩が困ったような顔で笑ってました。
たいしたことではないけれども、量子化学研究室って良いな、私、ここのメンバーで本当に良かったな、って幸せを感じた一時でした(〃^ー^〃)♪
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