セミナー発表の後半
京都も大分寒くなってきて、朝晩は上着が必要なほどです。 木々も大分色づいてきましたが、まだまだオレンジ色という感じですね。あと一二週間後が見頃ではないでしょうか?
先日のセミナー発表の後半について。
<区別できる>四つの箱に、<区別できない>n個の玉をランダムに分配する話。 これは、「等重率の原理」の一状態とは?、区別しないつもりでも、区別していた?、ということを考えられたという点で意味があったと思います。
後半は、
調和振動子9個に量子Q個のミクロカノニカルアンサンブル。(キューという音で合わせた訳ではないです笑)
先ず、調和振動子系を、A:3つ、B:6つに分けて、それぞれの状態数Wa,Wbとする。
そして、Aの量子の数Ea:0→Qとふやしていく。Wa(1)=3は、Aに量子一つの時の状態数が3、Wa(2)=6としたら・・・という意味。
ちなみに、ミクロカノニカルアンサンブルなので、Ea+Eb=Qで一定。
系は、状態数が最大になるような方向へ量子が配分されるようになる、
平衡状態では、dln W=0、そしてそして、問題の、
∂S/∂E=1/T S=kln W
登場までの流れを、このような具体例で、先ずは追ってみよう、この式がわからないわからない!と考えてても何も始まらないからー・・・
実際に、
様々なQで、その時々の状態数Wがどうなるか、その時々のdlnWを計算し、グラフを書いてみたり、
<平衡状態とされる> Wが最大、
| dlnW| が最も0に近づくようなEaを書き出してみたのです。
Q=14、20・・・100、・・・10000までふやすと、状態数は、莫大に、まさに指数関数的に増え→だから、ln Wをとる、そして、| dlnW| は、限りなく0に近づくのです。
さらに、| dlnW| ≒0を与えるようなEaの範囲が増えてきて、| dlnW| をy軸、Eaをx軸としてグラフにすれば、グラフは、非常に平らになります。
でも、だから、どうしたの!!?…>_<…
どうして、温度って概念は、必要になるのでしょうか?
外部と相互作用をしないミクロカノニカルアンサンブルならば、わざわざ例の二式でエントロピーと温度を定義してあげなくたって、
「エネルギーの分配状態は、Wあるような規模の系で、このような状態になる確率が非常に高い」 と表現すれば良いではないか。
熱力学温度は、二つの熱源とエネルギーを授受する機関の、熱というかたちのエネルギーのやり取りから、熱Qとして
、Q/T=一定というようなTを定義すれば、いつも一定だから、便利そうだ、というような話から生まれたはずです。(カルノーの原理)
だったら、統計物理の授業では、先ずはじめに孤立系のミクロカノニカルアンサンブルでの温度&エントロピーの話をするが、
どうしてこのような概念が重要なのでしょうか?
そんな疑問を投げかけ、意見、議論を促し、終わったセミナーでした。
あれから一週間経ちますが、この研究については全く良い兆しが見えません。
相変わらず大学院の授業やセミナーは楽しくて、質問に伺えばたくさんのことを教えてくださり、
ピアノでは、エチュードが大分指が動くようになったり、先生と連弾の話も出たりして・・・
ワイン会でとっても素敵なワインやソムリエの方に出会ったり、友達が良い日本酒を教えてくれたり
2010ボルドー数種の水平試飲🍷 ちょっと前ですが・・・
10は、フランス、イタリアとけっこうどこも成功したみたいです★
バレンタインの時、人気になる
シャトー・カロンセギュール
Chateau Calon-Segur♡
は、タニックでやや収斂味がありながら、ミディアムボディーくらい?で、カシス香がはっきりして、10の若いボルドーとしては飲みやすく美味しかったです。
ラベルのハートマークは、かつてあの5大シャトーであるシャトー・ラトゥールとシャトー・ラフィット・ロートシルトを所有していたセギュール侯爵が、これら一流のシャトーを所有しつつもカロンセギュールを最も愛したことから、
「われラフィットやラトゥールをつくりしが、わが心にカロンあり♡♡」
との名言を残されたという話から、この愛のワインのストーリーが語られているけどー
でも、私は、Ch.Haut Brion とDm.Leroyにfall in LOVE💘 ですね←と、語るほどどちらも飲んでませんが↓↓ どちらも試飲会で少しだけ・・・ でも、むしろ、たった一回の試飲でこれほど私に印象を与えたという点でスゴさを感じます✨
研究で溢れでる疑問に、全くアプローチ出来なくて切ない思いは相変わらずですが、
とっても幸せな生活であります。でも、やっぱり、修士課程という意味での研究が心配です…>_<…
そして、何より、私は、
少しでも、私の疑問を解決して行きたいのです! 全部に答えるのは時間と努力が必要なのは、覚悟してますが、
今すぐには無理だけど、せめてもう少し、このように努力して時間をかけて○○をやれば、××アンサンブルでのエントロピーがわかり、温度がわかり・・・自由エネルギーへアプローチできそうっっ! という<研究計画>
が立てれるような内容ならば、私はこんなにも切なくなることは無いのですが・・・
嶋田ありさ
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