A-LeroyのQueerなΨ難日記

Beauneへ行きたいA-のΨ難とかクィアなセクシャリティーとか

Fanny Mendelssohn=Hensel

Fanny Mendelssohn =Henselってご存知ですか?
私、Felix Mendelssohn が結構好きで、作曲家としてというよりは、むしろ、当時の音楽家として全体の活動、姿勢をすごく評価していて、興味もあるのですが、
【性差別が酷い不幸な時代、時代に従うことしかできない非常に残念な親のせいで、】弟のFelixに負けず劣らず天才と評価されつつも生前は思うように音楽活動ができず、正当に評価されず、忘れ去られてきたFelixの姉。そして、近年、やっと研究、再評価されているFanny Mendelssohn にもとっても興味あります。 彼女のピアノトリオが、好きです。

伝えられるところによると、
23歳(今の私と同じ)時に、実の父親に「音楽活動を自制するように。」
と厳しく言われる。
理由?
【上流階級の女性として相応しい振る舞い】【上流階級の女性が、職業を持ち、社会で活躍するのはよろしくない】

こんな言葉も…( ;  ; )「おまえはもっとしっかりと落ち着いた人間にならなくてはいけない。
 そして、もっと真摯に、熱心に本当の使命に対して準備しなさい。
 若い女性としての唯一の使命―つまり、一家の主婦になるということだ。」


はぁ? 何それ?(←私、キレてます。過去の、どうしようもないことだけど、激しい憤りを感じます>_<!)  


Fannyが13歳の時の有名なエピソード。父の誕生日プレゼントとして、J.S.バッハの《平均律クラヴィーア曲集・第一集》の
24の前奏曲とフーガをすべて暗譜で演奏、
から始まり、毎年毎年、
【愛するお父さんの為に】自作の曲や演奏を献呈し続けたお返しがこれか!

そんな残念な父親でも、彼が亡くなった時、Fannyは非常にショックを受け、悲しみにくれて、定期的にしていたコンサートを中止するほどだったようです。  (言葉汚なくてすみません(^_^;)   これ、正直、 私には、理解不能!「ざまぁみろ、お前がいなくなったから、自由にやってやるぜ!時代、伝統、一般的、はぁ、 何それ? 女性がプロの音楽家として活躍するのが先例がないなら、また極めて珍しいなら、私が、そのパイオニアになる! 私が、それが何も悪いことでないと認めさせる。ただの性差別・偏見以外の何物でもないと。すべての人が、自由に夢を追いかける権利を主張する、認めさせる!  この残念な時代に、第二の自分が生まれないように、私が変えてやる!もし、そんな悲しい子供たちがいるなら、私が彼らの親・先輩になって、励まそう、『決して夢を諦めるべきでないと。誰が反対しようが、堅苦しい伝統があろうが・・・! 』 だって、 今、偉人と言われてる人たちの多くは、その当時は、マイノリティー、先駆者だったのでしょう?  新しいことをやるから、他人がやらないことをやるから、自由に夢を追いかけて自分の取り組みたいことで幸せになるから、私なんじゃないか!」って叫ぶでしょうね、私なら(^^;; ) 



さらに残念なことに、弟Felixもこの件については、特に父親に同調したわけではないが、彼女のサポーターではなかったようです。
Felixにとって「最愛のお姉さん」なのに、彼女の才能を一番理解してたらしいのに、
なんで、彼女をサポートできないのだ、男性のFelix!

そんな後に、Fannyは、結婚を考えるようになり、事実、結婚するのですが、その相方さんが非常に良いサポーターであったようです。(この結婚を、Felixは祝福しなかったらしい。
最愛の姉の結婚、「私だけのお姉さん」を奪われるようで悔しかったのか?)


どんなに父親に反対されても、弟Felixがあまり良く思ってない様子でも(これは、女性差別・偏見というより「最愛の、私だけのお姉さん♡」が、最強のライバルになるのが嫌だったという説が有力) 
相方さん(彼の職業は、画家) が、彼女の才能を良く理解し、音楽活動をするように強く勧め、サポートし、
ついに作品集の出版、再びコンサートのステージに立つのです。
→素晴らしい相方さんですよね✨ 
  当時だって、こんな男性も、いたのです。

FelixMendelssohnの作品で、特に私の好きな「無言歌」は、
同じコンセプトでFannyもたくさん作っていて、無言歌で現在有名な曲は、Felixのものですが、
このアイディア自体は、彼女の発案だというのが有力なんです。だから、余計にFannyにも興味と思い入れがとってもあるのです。

そして、私は、学業に関する才能は皆無ですが、
平和な国で、自由に学業に打ち込める環境、素晴らしい先生方、先輩に恵まれ、さらに、多くのサポーターに支えられているから、理解してもらえるから
こそ、
「諦めなければどんな夢もいつかは絶対に叶う、
努力は報われる。
最後まで諦めずに努力を続ければ、必ず、その打ち込んだことで(例えば、学業) 最高に幸せになれる」と強く信じるのです。

私が非常に尊敬する方が、
「諦めなければどんな夢も必ず叶う」って、いつも、強く、そう主張されてますから。