非常に不意打ちな質問
尊敬する同級生たちに加えて、尊敬する先輩ももうすぐ遠くへ行ってしまいます。 今年は、本当に淋しくなる別れが多い。
「本当にいろいろあってすごく苦労してきたと思う。でも、過去はもう忘れて・・・今まできみを否定的に捉えた人が間違ってるんだ。
きみは本当に素晴らしいのだから、このまま突っ走れば良いのだからー」と。
【過去を忘れて】
本当に本当にそうしたいです。
先輩のおかげで、いつかは過去のトラウマを乗り越えられると思えるようになりました。
先輩もイジメ、登校拒否、上の立場の方からの全否定・・・少なくとも平均的な日本人以上、相当にいろいろと苦労されてきた方で、かつては、酷い状況だったようです。しかし、今は、ご自分に絶対の自信を持って誇り高く幸せに生きていらっしゃいます。
私は、研究室に入ってから、本当に幸せで、研究室のメンバーたち、周りの友達は多かれ少なかれ【かなりの変わり者である】私を理解・尊重してくれていて、私は、自由にありのままで、孤独感、疎外感を感じることもなく、 生きることが出来ました。
しかし、やはり、まだ過去のトラウマはあるんだなぁ、過去を引きずっているなぁと自分で感じることがありました。
授業や研究の話以外はしたことがない、私のプライベートな性質は全く知らないはずの有機化学の先生と久しぶりに再会しました。
軽い定番の挨拶の後に、
いきなり、
【きみは、恋をしたか？】
と聞かれ、度肝を抜かれました（；゜０゜）！！
非常に驚きましたが、
「いいえ、してませんね。全く無いです。恋という概念がずっと無いです。」
と冷静に答えました。
その先生はちょっと意外そうでしたが、
ここでは、この話はここまでで、研究の話に移っていきました。
後日、親友にこの流れを話しました。結構真面目に話してました。
親友が、何気なく
「えっ！？ 『量子化学に(恋をしてるか？)』(と聞かれたの？) 」
「『はい！』と答えましたか？」
と言われ、私は、その時は友人の意図の理解が全く出来ませんでした。
親友は、私の過去のトラウマをよく知ってる方ですから。
つまり、私が高校・大学学部時代に、一般的な恋愛という概念がわからないために、話に全く入れず浮いてしまい「変だ、おかしい」と言われ非常に孤独感を感じた経験がある、ということを。
学部低学年の高校の同窓会、高校時代の友人との再会、大学のクラスコンパ・・・とにかく、この「恋愛の話」で困り果てました…いつも、私だけが浮くんです(>_<) 全く話がかみ合わない…。当時は、自分でもよくわかりませんでした。最近は、少しは自分のことがわかってきた気がするのと、何より、今の周りの方々は本当に素晴らしくて孤独感による苦悩も無いのですが。
先輩の恋愛事情が気になるお年頃の？後輩の数名には、
「精神病院に行った方が良いんじゃないですか！」
とまで言われました。(精神病院が悪いわけでは決してありません。しかし、ここでは、明らかにネガティヴな感じで「変だ、おかしい、ボーイフレンドや恋愛的に良いと思う【異性】がいないのは、同性愛なんですか？」と言われました。)
今でも続いている高校の友達は、私を比較的尊重して優しい励ましの言葉もくれましたが、この話ばかりは全く入れません。
ごく親しい友達が、笑い話の中で、私に対して冗談で
「ありさは、HautBrion (化学,自由エネルギー) に恋してるんでしょー！」
「ありさちゃんは、勉強が恋人★って感じだから^o^」
といわれることはあって、それは別になんとも思わないのですが。
私が、現時点では恋人がいようがいなかろうが、失恋をしたことがあったとしても、このようなトラウマを持っていなくて、ごく普通に幸せな恋愛を経験してきて楽しく時には辛い「恋バナ」が出来てきたのなら、
きっと、先生の質問に対して
「はい^o^！ 今は、自由エネルギーに恋してます」とか冗談も言えたのでしょうし、親友の言葉にも
「そうでしたね！量子化学に恋してますね^o^」
と冗談で返せたと思います。
その尊敬する先輩と私を見て、共通の友人はこのように述べました。
「本当に 長所、短所 含め すべて 理解して、その上で お互いに大きな信頼感がある と感じました。 だから ありさちゃんは、(先輩に) KY(空気読めない)と言われても 相当に偏ってると言われても 傷つかないし、笑っていられる。 良い関係だ」
非常に尊敬する先輩が、
私を長所も短所もすべてを十分に理解してくれて、その上で
【きみは素晴らしい】
と評価してくださるからーー
「過去を忘れて・・・」
と、
「大丈夫、きみは本当に素晴らしいのだから。
【よく、生きてきたね❗️】
過去の環境が悪かったんだ、周りの状況が悪かったんだ」
と仰るのだから、
私は、必ず いつか、完全に過去から解放されると信じます。
でも、まだまだ時間がかかるのでしょう… 今も夢には祖母や先輩が登場し、大好きな研究室メンバーや同級生、先輩方との別れの淋しさと自分の研究で気持ちがいっぱいいっぱいなのに、反応していろいろ思い出してしまうのだから。
私が気にし過ぎで敏感すぎるのだと思うのですが、今の自分自身が意識している以上に、何せ私にとってはそれなりに強烈な事象なようです。
