A-LeroyのQueerなΨ難日記

Beauneへ行きたいA-のΨ難とかクィアなセクシャリティーとか

とっても素敵な担任の先生✳︎

とっても微笑ましいことがあったので、覚えているうちに書いておきたくなった。

研究室の准教授のA先生が、学部低学年の少人数制クラス担任をやっているようで、

今日は、そのクラスの3回生と数時間、セミナー部屋でじっくり話していた。

理学部の少人数クラス担任制度、担任は、学校生活上の悩み相談役、全体的なサポート役で、普通は生徒が2回生後期末に系登録を終えたら、「終わり」なのだが、この学生は三回生になっても未だ系登録が出来てないようで、A先生が相談にのっていた。

セミナー室の前を通る度に、ドアのガラスから様子が見えたが、真摯に寄り添う担任の先生としてのA先生を見ていたら、とても微笑ましかった……そしてその学生が羨ましかった。

その直後に、私と話したが、彼がその学生を心配して心から「担任の先生として」の最大限の対応をしようとしていることはすぐに感じ取れた。

なんて優しくて誠実な先生なんだろう!!

彼は、修士2回生の時も、昨年末にも、私に対して同じような態度で話を聞いてアドバイスをして寄り添ってくださったので、今更驚くことでもないのだが。

私の場合、2回生当時、系登録に関しては、生物系で生態学か動物行動学、あるいは、化学系で、無機化学、物性化学系で迷っていて、その話もしたのだが、

担任とはどうも合わなくて、むしろdiscourage されて、2回生後期には、もう必要以上のことを話す気が起きなくなって、系登録したので「さようなら」。 

大学で教員にdiscourageされたことは何度かあったが、もう一例も今、思い出してしまった・・・

担任のことは一回生後期始めの段階でdiscourageされて合わないと思ってたので(京都大には、良い先生はたくさんいて、この時も他の教員に助けてもらいましたが)なんとも思わないのだが、

こちらは、そんな単純ではなくて、「裏切られた」感じ。かなり脱線しますが。

2回生の理学部専門の無機化学・鉱物学系の講義で出会って、私はその先生の研究がとっても興味があって、先生が大好きで、ものすごく教育的で、理学部授業の批判や意見でもなんでも言える先生だった。講義と実験が終わっても、無機化学の勉強相談にはのってくれていて、

三回生の頃は「いつか貴方と一緒に研究がしたい!」って何度も言って励ましてくれていたのに・・・私が、「理論系」の研究室を選んだと報告したら、

「化学で理論系選ぶ奴らの気が知れねえ!」

と強い口調で言い放ち、

理論系の教員たち(素敵なA先生も含む)を、知り合いでもないようで、彼らの研究も全く知らないのに、一方的に批判し、

「理論選んだ時点で終わってる」と私に言ったんです・・・

私は、誤解を解きたくて、その先生なら、ちゃんと話せばわかってもらえると思って、理論の講義の話や研究の話を話したけど、私には力不足で、全て否定されてしまいました、

「理論は、実験の後を追うだけ、理論なんかやってもしょうがない、理論は実験よりも格下の研究」

だと……。

私は、あまりにも悔しくて悔しくて帰り際に

「でも、私は、先生がいつか、理論の研究も注目に値すると思ってもらえるように、私の理論の研究を聞いてもらえるように、頑張りますから!」

と言い返して去ったけど、それっきり連絡をくれず、こちらから連絡してみましたが返事すら頂けず……(泣)

彼は極端な実験至上主義者でした。

私が無機化学の実験系なら、きっと今でも愛してくれただろうに。それでも、今ですら、あの素晴らしい時代がどうしても忘れられなくて、機会あればこの先生と話してみたい、あの時とは違っても関係が再会出来たら・・・と思うことが時々あって、自分でもちょっと不思議な感じ。

私は、担任とは上手くいかなかったけど、幸運にも他の教員がその時々で事実上の担任をしてくれていたようで、特に三回生からは、ある化学系の先生が事実上の担任の先生で、三回生の時も化学実験や苦手意識がかなり強かった量子化学などでいろいろ悩み、化学教室を辞めて生物系に移ろうかとまで考えたけど、その先生のおかげで化学教室を辞めずにすんだし、何があった時も、今もこれからも化学教室にいられる!

A先生と一回生前期に全学共通科目で出会った時は、それほど関わりもなく、「理論化学に興味無いし、量子化学はかなり苦手だから、彼の研究室には絶対行かない!」と決めていたので、講義外で話すことも全くなかったし、会う機会もなかった。

自分でも超意外なことが起こって、三回生後期で、この研究室を選んだ時、A先生に再会して、彼の講義を幾つか取って、いろいろ話してみて彼の良さに気づいてからは、

全共で彼の「基礎物理化学」を取っていたという学生に会うたびに、自然に「私、その先生の研究室なんです!研究テーマは違うけど、教育的で話しやすくてとっても良い先生なんですよ!」ってついつい

A先生自慢をしてしまう。

「良いですね……先生が担任で、(その学生は)良かったと思います^ ^」

と言ったけど、ちょっとはにかんでしまって、言葉が曖昧で不足していて上手く伝わっていない気がする。

興味ある講義で、その期間からかなり話していたら、その後も連絡を取ってコミュニケーションを取ることもあったが、かなり苦手で、興味もあまりなくて、しかも、講義の用件以外は話さない教員とは、そんなことは絶対無いので・・・

(講義期間中はかなりいろいろ話せても、学部低学年の時は、教員にはかなり遠慮していて、講義を受けてもいないのに、連絡をして講義以外の話をしようとする勇気がなかった。その後、三回生後期になって、教室の先生と交流しているうちに、教員であれ外部の研究者であれ積極的に話しをして連絡をして、「用件があるというわけではないけど、あなたと話をしたい」と伝えられるようになったのだけどね。でも、最近の私しか知らない人たちにとっては、過去の私の様子はかなり意外らしい。)

一回生で講義の単位とってそのまま「さようなら」

じゃなくて良かった、

この研究室で再会出来て良かった、

研究室で彼の良さがわかったから、担当がこの先生なら、苦手な線形代数学だって大丈夫だと思えたから、

かなり苦手意識が強くて避けていた化学数学(量子化学で必要な線形代数学 など)の講義を、卒業単位が足りないわけでもないのに敢えて4回生で受講しようという気になれたし、受講して、

後には、この講義のTAまで出来て、本当に良かった

っていつも、今も強く思う。