A-LeroyのQueerなΨ難日記

Beauneへ行きたいA-のΨ難とかクィアなセクシャリティーとか

私と物理の系をかさねて

今度、新しい研究室の新歓だが、不安でしょうがない・・・

今度の仲間たちは、私を受け入れられるだろうか? ?

私という「変態」を受け入れて尊重して親しくしてくれるグループは、この世にそんなにたくさんあるだろうか? 前の研究室以前の人生経験からして、その存在確率は低いと思ってる。

この世界には存在するだろうが、狭い教室内に複数存在するだろうか?

前の研究室のメンバーは、新歓で夜を明かした頃には、私を仲間として受け入れて尊重してくれていた。私を(事情を知らない他人が外から見れば)きつい言葉で揶揄していたが、それは親しみの裏返しだとはっきりとわかった。私は、その晩に最高学年の先輩に「存在を肯定された」のだから。

D2からの指導教員とは長い付き合いで、

何でも気兼ねなく話せる仲で、「友人」といえるだろう。でも「先生」という感じの方がやはり強い(普通はそうなのだが)。

頼れるし甘えられる「先生」だけど、彼とは研究室の話か固体物性物理の話でのつながりが強いし・・・素晴らしい「先生」かつ「友人」でも、私の全てを受け入れて尊重できるほど寛容だろうか?

私は、京都大以前の時代(=「学業で不幸だった時代」と時々書いてますが)他者から「変わってる」「変人」と言われると全てを否定的に捉えてしまっていたし、

事実、揶揄されたり明らかに否定的な意味で言われてきた。

そして、私は、「自分がなぜそんなに変わっていると言われるのか」が全く理解できなかった。私は学業や運動の能力、ルックスのレベルが一般的と言われるよりも低いだけであって、他は「普通だ」と思い込んでいたのである。

京都に来てから、少しずつ自分の性質を自覚するようになってきて、少数派であると納得してきた。自分自身が「変人」のカテゴリーに入ることも認められた。

また、少数派であろうと堂々とした態度でいられるようになった。

しかし、それと同時に、自分自身がホモサピエンスの一個体であることに疑いはないのだが、人間の社会生活で一般的と言われる事象の複数を、どうも理解できなかったり、違和感を感じたり、時には嫌悪してしまうというということを強く感じるようになって非常に困惑してきた。これは、学術的に興味が持てない、難しすぎて理解が出来ない、

という意味とは全く違くて。

特に、研究室以前は酷かった。(私と長い友人はご存知だろうが)それは例えば「恋愛」「結婚」「就職」それから、「性別」に関わるようなこと。私自身に関しては、間違いなく精神も遺伝子もfemale で、それを疑ったり違和感を持ったことは一度もないのだが、多数派から見れば「性質が中性的」だと感じられたようで、不思議でしょうがなかった。

学部時代に、動物行動学、生態学あたりを少し勉強したのもその答えを探していたのだろうか?

人間社会で「一般的」「普通」と言われる多くの事象が、私にとっては、自分と相互作用をしない系の事象としか思えない……なんだか理論物理学的で……

私は、系を外から観測し、系には全く影響を与えず、系からも全く影響を受けない観測者で、系と接続するもう一つの系か外浴 の相互作用を観てる。

それなのに、これら(彼ら)は、時々私に「摂動」「作用」を与えて、より安定な状態へ向かうならともかく、大きく揺さぶられて揺さぶられて、結局、また同じ状態に戻るしかない。

私は、私自身という平衡系の平衡を破られるような気分だった………!

理論物理学をやってれば私は私で幸せだから、

と確信してきたが、

私自身とこの世界(ちっちゃな系に大きーな外浴、系の粒子数が変動「グランドカノニカルアンサンブル」)

の有り様を、自分が納得するように理解できることをわずかとはいえ期待しているから物理学を続けたいと思ってるのだろうか・・・??

今では、「『変態』は最高の褒め言葉!」と言っていて、

お互い笑いながら「変態」と言い合えるような友人もできて(笑)

私を受け入れて尊重して愛してくれる先生も友達もいるから辛くはないけど、それでも、戸惑うことは絶えなくて……。